こんなブログが注目を受けています。
「Claude Codeで「AI部下10人」を作ったら、勝手にバグ直して「違反は切腹」ルールを追加してきて、オレは適当にしゃべるだけになった」
https://zenn.dev/shio_shoppaize/articles/5fee11d03a11a1
詳細はオリジナルを見てもらうとして、このブログで紹介されているのはこんなことです。Claude Codeで作成した10個のAgentにそれぞれ将軍、家老、足軽といった役割を定義して、それぞれがやってもいいこと、いけないことをユーザである「上様」がルールとして定めます。その上で「コレコレを作って」と将軍に命令するとなんと10個のAgentがせっせとソフトウェアを開発しはじめたというのです。それだけではありません。将軍は「上様、この作業パターン、スキル化したら便利では?」とAgentがユーザに提案までしてくるのです。「バグを作ったら切腹」というルールがあるというのも興味を引きます。切腹しても新しいAgentを誕生させれば生産性は変わらないのです。
この話の画期的なことは、生成AIとわれわれユーザとの関係が全く変わってしまったことです。ChatGPTでは生成AIがなにを聞いても的確な回答を返してくることに驚かされました。しかしChatインタフェースでは回答が帰ってきても実行するのはわれわれユーザの仕事です。一方、Claude Codeは違います。ユーザが決めるルールを守ってソフトウェアを開発し、ユーザが批判したり命令したことを受けてプロセスを変更していく。もはやユーザはAgentに命令するだけの「上様」になったのです。
生成AIは「助言者(Chat)」から「実行者(Agent)」へ
| 項目 | 従来の生成AI(Generative AI) | 自律型AI (Agentic AI) |
| 役割 | 賢い辞書・アドバイザー(Advisor) | 自律的な部下・デジタル社員 |
| 主な機能 | 文章・画像作成 | 道具(アプリ・API)を駆使した作業代行 |
| ユーザーの関与 | 答えを受け取り人間が作業 | ゴールを伝えれば手順を考えて実行 |
あるテック企業のソフトウェア開発責任者は彼自身が過去数年間に書いたソースコードに匹敵するソフトウェアをClaude Codeが数週間で完成させたとコメントしました。それに続いて起きたことはもっと驚かされます。巨大テック企業が競ってエンジニアの大量解雇を始めたのです。もはやコーディングの時代ではない。10Xエンジニアというのは普通の人の10倍の早さでコーディングできるエンジニアのこと。巨大テック企業やITベンチャーではこうした天才たちがもてはやされました。試しに「10Xエンジニアはもういらない」とGoogle検索してみてください。賛同する意見がいくらでも出現してくるはずです。ソフトウェア開発は世界市場で戦う日本企業にとって最大の弱点だと思います。もし「上様」として命令するだけで必要なソフトウェアが出来上がる時代が到来するならば、日本企業にとってはまさに願ってもない幸運と言えるのではないでしょうか。
しかし本当でしょうか。私たち日本企業でも同じことが実現できるでしょうか。




